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体験記・症例紹介
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症例
肺がんで大病院から見放されたGさん
「がんを治すのにくすりはいらない」(真柄俊一医師著)より抜粋・2013.01.3060代前半のGさんは、神奈川県のある大病院でステージ3Cの肺がんと告知されました。進行したがんで、主治医からは、「手術はできません。治療手段として抗がん剤がありますが、メリットはあまりありません。少し寿命が延びるくらいです」と告げられました。
他に方法がないと言われたGさんは、抗がん剤治療を受ける一方、別の治療法がないものかとご自身で探され、私のクリニックを知ることになりました。
1ヶ月後、初めて私のクリニックを訪れたときのGさんは、がんの患者さん特有の暗さはありませんでした。大病院の医師に見放され、自分のがん、自分の命と向き合ってこられたのでしょう。
「助からないと言われました」と、淡々と語る口調から、Gさんなりの覚悟が伝わってくるようでした。それでも私のもとへ訪れたのは、何とか治りたいという切実な思いがあったからです。
私は、いつも通り治療法を丁寧に説明しました。「西洋医学の薬は可能な限りやめたほうがよい」という話にはじまり、抗がん剤治療を1ヶ月で終えることはむしろラッキーであること、刺絡治療、食生活のあり方、意識のあり方がいかに病気に大きな影響を与えるかになど、細かくお話しました。
Gさんは、しきりにうなずきながら私の話を聞かれ、診察室へ入ってきたときとくらべ、目の色も変わってきたようでした、そして、お帰りになるとき、Gさんがこう言ったのです。「先生、もう治ったようなきがします」
それからというもの、Gさんは毎週のようにきちんと通ってこられました。食生活も私の指導通りに変えたようです。病状回復は目覚しいものでした。4ヶ月経ってCTを撮ったところ、直径30ミリあった肺がんの原発病巣がわずか4ミリくらいにまで縮小し、直径30ミリの肺内の転移病巣も消失しており、ほとんど治癒といっていいほどでした。食生活や心の持ち方を変えることで、本来の自然治癒力を高めた結果です。(抜粋) -
症例
体力を維持することで症状が安定したAさん
からすま和田クリニック症例・2013.01.15Aさんは、6年前に肺がんのステージ1Aの段階で手術を受けられ、その後再発し、2回再手術を受けました。手術後は分子標的薬イレッサを毎日服用しましたが、副作用が強かったため服用を週に3回にし、体質改善をはかる方向で治療をすすめました。現在はほぼ再発のおそれがなく、安定しています。
イレッサは、効く場合と効かない場合がありますが、女性の腺がんでたばこを吸っていない場合には効果が期待できます。Aさんはこれに該当するため服用を決めました。ただ、イレッサの副作用として知られる間質性肺炎を避けるため、毎日服用せず1日置きに飲むことにしました。
通常イレッサは1、2年で効かなくなるのですが、この患者さんの場合は服用をはじめて4年経ってもいまだに効いています。これは、効果が期待できる最低限の量を服用しているということに加え、体力を落とさないよう心がけているためだといえるでしょう。
血液を調べてみると、好中球の数が2705個でリンパ球数が2268個、好中球とリンパ球の比率が1.2、炎症の指標となるCRP値は0.06と、ほぼ安全なパターンを示しています。これは、免疫力や抗酸化力など体力が向上したことによってがんがおとなしくなっているということを示す典型的な数字です。
また血液中の悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率は1.1(悪玉81、善玉75)となっており、非常に血管の状態が良好なことが分かります。
現在は、ビタミンを含んだ新鮮な野菜と果物をたくさん食べ、玄米などの自然食を食べるようすすめています。この患者さんの免疫力は非常に向上しましたが、免疫賦活療法などの高額な治療は受けていません。
行った治療法は、免疫力を高めるためのベータグルカンのサプリメントと週3回のイレッサ服用、そして食事指導と雲南イチイの木のお茶だけです。そのようにシンプルな治療によって高いレベルの体力を維持することができるというよい症例でしょう。 -
症例
毎週ヨットを楽しんでいる膵臓がんのBさん(73歳)
からすま和田クリニック症例・2013.01.15Bさんは、3年前にステージ1Bのすい臓がんの手術を受けています。そのときはがんをきれいに切除できたそうですが、手術の1年半後に腹部に再発、その時点で腹水が溜まっていました。そこで当時の担当医はジェミシタビンとTS‐1という抗がん剤で治療を始めました。
ところが手術後、CA19‐9という腫瘍マーカーの値が一時は下がったものの、その後180くらいまで上がってきました。通常、このマーカーの数値は40以下が望ましいのです。
Bさんは、このタイミングで和田クリニックのセカンドオピニオン外来にやってきました。私はまず食事指導を行い、そして体力的に厳しいジェミシタビンの静脈投与をやめるという方針で治療をすすめることにしたのです。ジェミシタビンに代わってTS‐1という抗がん剤を通常の半量だけ服用することをすすめました。通常であれば100ミリから120ミリ使うところを、50から60ミリの量に減らしたのです。
しかし数カ月様子を見たのですが、腫瘍マーカーの数値はなかなか下がらなかったので、青梅エキスを飲んでもらうことにしました。この患者さんは糖尿病でもあるので、青梅エキスは糖尿病にもよい効果が期待できます。青梅エキスを飲みはじめると腫瘍マーカーの数値が下がりはじめ、最近では腫瘍マーカー(CA19‐9)が37まで下がっています。
がん治療に必要な体力(免疫力やと抗酸化力)を向上させるために行った治療は、玄米生菜食による食事療法、青梅エキスと雲南イチイのお茶、ビタミンCの服用、丸山ワクチンの利用です。またこの患者さんは、甲田式玄米生菜食を数カ月にわたって厳密に守っています。
初めてお目にかかったときは、動くことも精一杯というくらい苦しそうな状態でしたが、今は元気になって毎週末海に出てヨット遊びを楽しんでいくというくらい劇的に改善した喜ばしい症例です。